This is another post from Taichi Kono, author of two textbooks on TOEFL and one on TOEIC and a highly experienced TOEFL, TOEIC, and GMAT instructor. Most of his posts will be in Japanese. This post is on GMAT sentence correction. His other posts can be found here.
-Adam
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河野塾代表の河野太一です。年来の友人である Adam Markusさんのご厚意で、"The Official Guide for GMAT Review, 12th Edition"の解説ブログの内容の一部をこちらにアップさせていただくことになりました。オリジナルは河野太一のGMAT OG12解説でご覧いただけます。なお、オリ ジナルのほうは予告なく内容を変更することがあり、ここに上げたものと相違があることがありますのでご了承ください。私のこれまでの記事やGMAT以外の 話題についてはこちらをご覧ください。
SC14
SCで は、最初にパッと文構造を見抜くことが大切。文構造を見抜く際のポイントとなるのはカンマ。ひとつひとつのカンマに対して、それがどういう意味合いでそこ に置かれているかの説明を付けられる力が必要。ここでは主語と思われる名詞Sunspotsの隣にカンマがある。次の単語vorticesは、意味を知ら ずとも名詞であることは想像がつく。すると考えられるのはA, B, and Cという並列。ところが後ろに, andを探してもこれがなく、次のカンマの後ろには動詞areが来ている。そこで考え方を変え、Sunspotsとvorticesは同格で、カンマ2つ は同格(修飾要素)を挟むためのカンマではないかと考える。するとカンマに挟まれた部分は取りあえず飛ばし、後ろの文構造を考えればよいことになる(ただ し、associatedはおそらく後置のdone形容詞であろう、ぐらいまでは考えておいてもいいかもしれない)。ここまでの判断が1秒ぐらいでできる ようになれば強い。文法に強くない人がその域に達するには、逆に時間を度外視してでも文構造を考え抜くプロセスを通らなければならないだろう。
さ て、主語が複数であるから、(A)の動詞areは問題ない。他の選択肢を縦に見ると、主語と動詞の単複呼応で落とせる選択肢はなさそうだ。asは一瞬、 as visible as ...となるべきところ、最初のasが欠けてしまったのではないか、とも思わせるが、これも他の選択肢を見るとas ... as構文になっていないので、そこはポイントではないと判断できる。素直に「〜として」という意味の前置詞ととらえてよさそうだ。on the surface ... Sunは問題なし。but have never been ...はbutの論理関係も、haveが複数主語(Sunspots)を受けていることも、現在完了形も問題なし。ここで(A)と決めてしまうにはやや勇 気がいるが、正解候補。
(B)では、never have beenがthat節の中に入っている。このthatは関係代名詞で、dark spotsにかかると解釈できる。すると「これまで発見されなかった黒い点として見える(visible)」となってしまい、意味不明になる。ここで、 「いや、そういう解釈もひょっとしたら成り立つかもしれない」などと考え、あれこれこねくり回すのは時間のムダ。butを使って論理関係を明らかにしてい る(A)のほうが優れているのは明白だ。下線部の後ろとのつながりもまったく説明不能。
(C) althoughの後ろのSVが省略されることはあるが、SVをきちんと書くことのほうが圧倒的に多い。省略される場合は<主節の主語+be動 詞>のセットが省略されていると考えることができるが、ここでは、「これまでに発見されていない」という意味内容から、現在完了形のhave never beenがsightedの前に入るべきと考えられるので、通常の省略のルールにも反している。
(D) これもalthoughの後ろに何かを省略しているつもりだろうが、例えばthey areをnever havingの前に挿入してみても文としては成り立たないから、省略も成り立たない。ちなみに筆者が、<接続詞+ doing>のパターンを「後ろにSVが省略されている」と解釈し、「doing副詞(いわゆる分詞構文)の意味を明確にするために、前に接続詞を 置いたもの」という考え方を採用しないのは、このような問題で迷わないように、というのもひとつの理由。その考え方では、完了形のhaveに-ingを付 けてdoing副詞にする用法があるだけに、(D)が合っているように見えなくもないからだ。まあ本番ではこんな選択肢は「不恰好」の一言で切ってしまっ てよいだろうし、「havingを含む選択肢は正解にならない(正確には「なりにくい」)」という「テクニック」を使っても害はない。
(E) have never beenが関係代名詞which節の中に入り込んでおり、制限非制限の違いはあるにしても、(B)と同じ問題を引き起こしている。結局(A)が正解。 have never been sighted ...の主語になるのはdark spotsではなくSunspotsであるべきだ、という出題者の意図も感じられる。
-河野太一
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July 03, 2010
Guest Blogger: 河野太一のGMAT OG12解説 SC14
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